2005年11月27日

人形少女

だれもが幸せ感じていたとある日々

一人の少女も幸せだった

彼女は人形をいつも持ち歩き
ついたあだ名は『人形少女』

いつも赤い靴を履いて街を歩いていた


ある時街に災難が降り注いだ


「戦争だ!爆弾だ!」


幸せ脆くも崩れ去り人々逃げ惑う

爆撃容赦なく降り注ぐ

「どうして私たちがこんなめに…!」


女の呟き爆音飲み込まれて誰にも届かぬ…


『人形少女』林に逃げる
街が燃えているのを見ながら…

手に持った人形抱きしめながら
夜な夜な絶え間なく続く音を聞く


赤く光る閃光深紅に染まる街
その先にあるのは何の光か!

『人形少女』は問う

「どうして死なないといけないの…?」

少女の頭上に赤黒い塊降り注ぐ

小さな躰は粉々に

小さな人形粉々に

魂は残り『人形少女』は完全なる人形に…



それから幾年流れ小さな少女人形を持つ

赤い小さな人形を…




posted by 鳴海まろん at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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